2012年2月29日水曜日

【翻訳】SketchUp Pro ケーススタディ:Turner Constructionとワールドドレードセンター パート2

Turner社の特集第2回は、Turner社が独自に開発したプラグインについてのお話です。
Integrated Building Solutions部門の責任者であるJim Barrett氏にお話を聞きました。

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Turner社のVirtual Design and Construction (VDC) チームでは、VDCの作業をSketchUp Proで視覚的にわかりやすく、また効率よく簡単に使えるように、SketchUpプラグインをRubyでいくつも開発してきました。

ワールドドレードセンター中央駅のビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)のスケジュールが前倒しになり、スチールモデリングとトラッキングプラグインを開発しました。このプラグインは単線の伏図を3Dのスチールの寸法にまとめて変換し、標準ライブラリで使えるようにします。このプラグインを拡張してスチールの積算をレポートできるようになり、今では世界中にあるTurner社の事務所で、見積りとプレコンストラクションサービスのサポートで使われています。


Turner社が開発したSketchUpプラグインのThe Place Steel for Modelingモジュール

SketchUp Proのプラグインを開発してから会社の作業効率が上がっています。The place steelプラグインではスチールのモデリング過程を見直してモデリング過程が合理化され、在庫パーツのモデリングが標準化され、そしてデータベース情報をSketchUp Proに統合し、スチールサイディングの寸法不良と余剰在庫が減りました。

Turner社のニューヨークやシアトルの事務所では「モデル量のコントロール」と「延べ床面積」をサポートするために、拾い出しプラグインが開発されました。
このツールは別の目的で使うこともできます。クライアントや各事業所のスタンダードツールとして使うと、総面積や長さ、容積の計算をして一貫性のある正確な拾い出しができます。(SketchUp Proのソリッドツールを使用します。)


Turner社のプラグインの「見積り用スチール計算モジュール」

デザインは作業の途中で修正が入ってきます。拾い出しを早くして見積り作業を効率化するためにプラグインを開発しました。
プラグインで見積りに必要な詳細な情報を抽出し、さらに空間や部屋を早く作成できるようになりました。


見積りモジュールのMass Generator

この2つのプラグインは相互に作用して、SketchUpでの積算を合理化します。  


見積用Mass Generatorモジュールの詳細画像

新しいプラグインが自動で行う煩雑な作業については、もうスタッフには教えていません。その代わり今自分たちで行っている作業をプラグイン化できるように、VDCチームのスキルや知識の向上に力を入れています。

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Turner社の特集第3回ではSketchUp Proを使用した安全講習の取り組みをご紹介します。

投稿:Gopal Shah、SketchUpマーケティング
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