2012年3月29日木曜日

【翻訳】私の好きなコマンド「コピーに名前をつけて保存」

Mitchel氏はSketchUp Proで加工製造工場のmassively intricate modelsを作った機械エンジニアです。Mitchel Stangl氏と会うといつも新しい発見があります。最近彼がSketchUp本部に訪れた時に教えてくれた、ファイルメニュー>コピーに名前をつけて保存(彼の提案により加えられたらしい)コマンドで私のワークフローが改善されました。

SketchUpで大きなモデルをモデリングしている時には、うっかり大事なパーツを消してしまったり、またあまり無いことですがファイルが壊れた時などにすぐ前のバージョンに復旧できるように、私は数時間ごとに別ファイルで保存します。

今までは8時間前のものは「名前をつけて保存」でプロジェクトフォルダにコピーを作成していました。ナンバリングしたファイルがたくさん作成されます。数字が大きいファイルが最新のものです。下のスクリーンショットをご覧ください。わかりやすいと思いませんか?

「名前をつけて保存」でナンバリングしたファイルを作成するのは簡単かつ有効な方法です

このやり方には問題が2つあります。まず第一に、作成してからしばらく間が開いてしまうと、最新ファイルがわからなくなることがあります。(別フォルダに保存していることを忘れているかもしれません)
第二に、LayOutで作業をする時は、リンクされたSketchUpファイルは常に最新のファイルでなければなりません。なので別名でファイルを保存すると、その都度新しいモデルのリンクをLayOutに手動で貼り直さなければなりません。これは大変です。

定期的に「名前をつけて保存」で別名で保存をしていると、LayOutのワークフローでやっかいなことになります。最新のモデルをLayOutファイルにリンクし直すのに時間がかかります。

「名前をつけて保存」の代わりに「コピーに名前をつけて保存」を使うと、この2つの問題が解決します。名前をつけ直さなくても別ファイルで保存ができます。保存されたバージョンはナンバリングされて保存されますが、マスターバージョンは常に同じ名前になります。どのファイルが最新か混乱することもなくなりますし、LayOutの作業もリンクを貼り直す必要がなくなります。


「コピーに名前をつけて保存」を選択することで、同じファイルで作業を続けながらモデルのスナップショットを保存することができます。古いバージョンを別のフォルダに保存して整理するのが好きです。

いい方法を教えてくれたMitchel氏に感謝します!

投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
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2012年3月28日水曜日

【翻訳】誰でもできる機械設計:SpaceClaimの3Dダイレクトモデリング

SpaceClaimはSketchUpと似たソリッドモデリングアプリケーションです。3D機械設計ツールは簡単で誰でも使えます。私たちは数年前にSpaceClaimチームにSKPファイルの連携に協力しましたが、最新版はSketchUpをワークフローに取り入れようと考えているエンジニアにとって大きな進歩となります。

SpaceClaimを使って、エンジニアは(高速処理に最適化された)SketchUpのSKPフォーマットで作成したコンセプトデザインを、機械設計や製造に必要なソリッドモデルに変換します。例えば、SketchUpモデルは大抵CADプログラムをメッシュとして変換します。穴は最後にはたくさんの小さな面になります。
SpaceClaimはこの認識技術を活かして、SketchUpの小さな面を正確な円筒状の面に変換します。

下のモデルをご覧ください。SpaceClaimのSketchUpインポートツールは、可能な限り自動で面を正しい形に変換します。左のモデルはSketchUpオリジナルの形状です。真ん中のモデルはSpaceClaimの新しいバージョンでインポートした形状で、特に調整はしていません。そして右のモデルはSpaceClaimでインポートした後に手動で修正を行っています。


SketchUpとSpaceClaimで作成した、コンセプトモデルから製品モデルへの変化

この機能を使うと、機械設計者は一からモデリングしなくてもSKPファイルを再利用できます。ラピッドプロトタイピングやレーザー切断、CNC加工、寸法記入、シミュレーションやレンダリングを行うには正確さが重要です。

SpaceClaimでのモデル制作は他の機械CADシステムと互換性があります。設計の最初の段階から3Dギャラリーを使えるという、機械エンジニアにとって嬉しいおまけもついていますよ。

SpaceClaimに興味がある方はサイトをご覧ください。

投稿:Gopal Shah、SketchUpマーケティング
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2012年3月27日火曜日

【翻訳】SketchUp Proケーススタディ:Alexander James International

イギリスにあるホテルやレジャー施設専門のインテリアデザイン事務所、Alexander James International (AJI)の素晴らしい作品を知る機会がありました。事務所のシニアインテリアデザイナーのMichael Reekie氏にSketchUp Proの使い方についてお話を聞きました。

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SketchUp Proは5年前から使い始めました。当時は狭い範囲の3D線画をすぐに描けるツールとしてしか考えていませんでした。だんだん価値がわかってきて、最近Shaderlightを追加してからは、デザインチーム全体の貴重なツールとなっています。

デザインコンセプトの初期段階で、CADプランをSketchUpにインポートしてモデルを作成します。3Dを意識し空間プランをより簡単に、正確に行うことができます。


SketchUpモデルはデザインや空間プランに有効な空間把握に役立っています

デザインの過程で常にSketchUp Proを使用しています。軽くて低解像度で動くレンダリングソフトのShaderlightを使用して、光のレベルや特徴、家具や仕上がりをチェックします。


SketchUpモデルとShaderlightのライティングで、デザインの有効性や見た感じを検証できる

修正が終わったら、高解像度のレンダリングを行いPhotoshopにインポートします。色や光の細かい変更を行い、よりリアリティを出すために人物を追加します。


最終レンダリング:SketchUp Pro + Shaderlight + Photoshop

SketchUpを使用する前は最終イメージを手描きで描いていましたが、今は簡単なプログラムで気軽に効果的な変更ができるようになりました。SketchUpはデザインチーム全体にとって非常に貴重なツールとなっています。

Michael Reekie氏(michael@aji.co.uk)とSKetchUpでの作業に関する資料を提供いただいたAJI teamの皆さんに感謝します。素晴らしい作品ですね!

投稿:Chris Dizon、SketchUpセールス
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2012年3月26日月曜日

【翻訳】SketchUpでテクスチャ画像の解像度を維持する方法

画像テクスチャをSketchUpにインポートしたときに、解像度が下がり画像がぼんやりしたことはありませんか?


SketchUpの画像(右)は元の画像(左)よりも不鮮明になる

以前はグラフィックカードに大きいテクスチャでレンダリングする処理能力が無かったために、SketchUpは初期設定で高解像度の画像テクスチャを1024 x 1024ピクセルまでダウングレードしています。

この初期設定を無効にするには、ウインドウメニュー>環境設定を開きOpenGLの設定で、「最大テクスチャサイズを使用する」にチェックを入れます。この項目にチェックを入れると、SketchUpのテクスチャはダウングレードされなくなります。SketchUpはお使いのマシンのビデオカードの性能を活かし、他に問題が無ければ画像は最大4096 x 4096ピクセルまで使えるようになります。


「最大テクスチャサイズを使用する」にチェックを入れると、画像(右)が高解像度で表示される

注意事項:「最大テクスチャサイズを使用する」にチェックを入れると、モデルのサイズが大きくなり、ビデオカードとシステムメモリの負荷が急激に上がります。この項目を選択するときは最大の注意を払い、高解像度を優先してシステム負荷をかけるか、システムに負荷をかけないように画像解像度を下げるかよく考慮してお使いください。

投稿:Chris Dizon、SketchUpグル
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2012年3月22日木曜日

【翻訳】SketchUp Proケーススタディ:NHS ウエスタンアイルズ病院

GreenspaceLiveはスコットランドのルイス島を拠点とするソフトウェアとコンサルタントの会社です。Lews Castle CollegeとUniversity of the Highlands and IslandsのCO2排出量を抑えた建物と再生可能なエネルギー研究プログラムを手がけたGreenspace Researchの別会社として、2008年に設立されました。今回のケーススタディは、GreenspaceLive社のテクニカルマネージャー兼エネルギーエンジニアであるDonald Macaskill氏が手がけた、gbXMLをベースにしたSketchUpでエネルギー分析をするSketchUpプラグイン、gModellerについてお話します。

病院のエネルギー効率を上げる

病院は照明や暖房だけでなく、換気や消毒、洗濯や食事の準備、電気を必要とする重要な医療機器など、独特のシステムのために24時間常にエネルギーが必要とされます。建物の技術が向上するとエネルギーにかかる料金が劇的に下がるので、別のところに予算を回せるようになります。

NHS ウエスタンアイルズトラストは他に先駆けてエネルギーコストとCO2排出量を抑える試みを行ってきました。エネルギー消費量とCO2排出量の基準値を設定し、広大な建物に使われる多くの建材や技術の向上を図るためにGreenspaceLive社に協力を要請しました。病院のモデルとエネルギー分析のワークフローはGoogle SketchUp ProとGreenspaceLive社のgTools suiteで作成されました。


gModellerでの完成モデル

プロジェクト手順

まず2D CADモデルとスキャンした製図はgWorkspaceで共有されます。平面図をGoogle SketchUp Proにインポートして立体化します。gModellerプラグインでは詳細なモデルは必要ありません。モデルはシンプルに、壁や床、屋根は片面になります。

この作業の後、gModellerでマテリアルのカスタマイズができるようにモデルに属性が追加されます。次にマニュアルスペースツールでスペースを確認し、モデルに区間ごとに暖房や照明、空調などの情報を追加します。

完成したgbXmLモデル

gModellerで作成したgbXMLの建物情報モデルは、エネルギー分析エンジンにエクスポートできます。今回のケースではgEnergyを使用しますが、エクスポートされたモデルは Green Building StudioEcotectTraceDesignBuilderや他のソフトにインポートされます。gEnergyは最初に病院で現在使われている建材や技術を評価し、次に改築案でどのくらい性能が向上するかシミュレーションを行います。

gEnergyで一連の動作が完了すると、モデルはGoogle Earthにエクスポートされてクライアントに提示できるようになります。gDashboardのエネルギー結果もGoogle Earth上でモデルと一緒にスクリーンで表示します。


Google Earthでのモデルとエネルギーデータ

gWorkspaceクラウドプラットフォームを使用すると、モデリングチームはクライアントとモデルを共有して、作業の途中でも確認できます。チームのメンバーとクライアントの代表はファイルをダウンロードして確認し、改修後のエネルギー効率もチェックすることができます。

結果

NHS ウエスタンアイルズ病院は最初とは異なるシナリオでモデリングを行う場合でも、ツールとデータを利用して変更の影響をすぐに確認できました。この結果暖房システムに多くの変更を加え、チームはエネルギー消費量を50%以上、CO2排出量を80%削減することに成功しました。

NHS ウエスタンアイルズ病院のエネルギーチームのメンバーであるDave Tierney氏は、
「ツールを使うことで、上級管理者とスタッフはCO2の排出とエネルギー消費、そして建物に使われる技術と建材の影響を確認することができました。CO2排出量を抑える技術を使用した場合とそうでない場合をわかりやすく比較できます。CO2削減やエネルギー計画で今後役に立つでしょう。」
と話しています。

gModellerとgTools suiteについてもっと知りたい方はGreenspaceLive社のサイトをご覧ください。無償評価版もサインアップできます。お話いただいたDonald氏とGreenspaceLive社の方々に感謝します。

投稿:Chris Cronin、SketchUpセールス
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2012年3月16日金曜日

【翻訳】アライド・ワークス・アーキテクチャーとのお話

アライド・ワークス・アーキテクチャーはニューヨークとオレゴン州ポートランドにオフィスがある建築事務所です。1994年にBrad Cloepfil氏が創設し、手がける建物は公共エリアが素晴らしいだけでなく、景観を重視しユーザーエクスペリエンスに基づくデザインをする、高い技術を持つ事務所として知られています。
2000年に手がけたポートランドのパール・ディストリクトにあるワイデン+ケネディ本社の革新的なデザインで一躍有名になりました。最近では有名な映画制作会社の新しいスタジオと、コロラド州デンバーに完成した待望のクリフォード・スティル博物館を手がけています。
私たちはアライド・ワークスニューヨークオフィスのディレクター、Brent Linden氏に事務所の作品や制作過程、SketchUp Proの使用法などについてお話を聞くことができました。

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三次元でのコンクリートと光;建築工事写真


大地と空の交差する場所;物理的モデル、木炭と樹脂

どのようなプロジェクトに携わっていますか

アライド・ワークスではあらゆるものをデザインしますが、博物館や展示スペース、創造的なデザインのオフィスや教育施設などに携わることが多いです。この分野の研究をよくしていますが、他のプログラムにも同じように積極的に取り組んでいます。

アライド・ワークスといえば、(創設者である)Brad Cloepfil氏が膨大なメモ書きと木炭の山の中に座っているイメージがあります。彼は大量のジェスチャードローイングや光の研究、パーティーダイヤグラムや抽象的レンダリングを作成し、その数年後に建物が完成しています。
この間の過程はどうなっているんですか?

クリフォード・スティル博物館についてお話しましょう。この博物館はコンペの案件でした。
おっしゃるようにBradは非常に洞察力があります。木炭とパステルは彼の強力なツールです。
この博物館はまさに大地と光とのプロジェクトで、木炭がパーフェクトな素材でした。彼がオフィスにやってくると、彼は大地と空とが交わるスケッチを描き始めました。


暗闇と光、大地と空;コンセプトスケッチ、紙に木炭とパステル

私たちは構造工学技術者や造園家など、オフィスメンバー以外の外部の人も含めてデザインチームを形成しています。私たちは文化や都市、経済、(壮大な)ユーザーエクスペリエンスや構造など、全ての力が含まれているパラメーターとはいったい何なのかを、時間をかけて研究しています。
形は全てのデザイン要素が交じり合って形成されています。私たちは素材モデルを重点的に調査し、本質を引き出そうとたくさんのコンセプトモデルを作成しました。

それは実際に作成したモデルですか、それともデジタルで作成したモデルですか。

今回のケースでは、実際にモデルを作成しました。私たちは素材を扱ったり会議を開いて、ユーザーエクスペリエンスや形やプロジェクトのメッセージを理解しようとしています。「メッセージ」は私たちが思いついた唯一の言葉です。場所はどうでしょうか?素材が人の経験に何か働きかけることはあるのでしょうか?


空間と構造のパターン:モデルスタディ

私たちのデザイン作品は、空間と形の統合に向けて努力しています。形それ自体は一つの固体として理解されようとします。クリフォード・スティル博物館がまさにそうです。外部からはシンプルな立体に見えますが、内部は空間が曲がりくねっています。升目が9つある立方体のようです。連続した空間を感じられるように、ある面は無くなっており、ある面は他の面と続いています。

このようなプロジェクトで実物モデルを使うメリットは、モデルを実際に触れることもでき様々な方向から見ることができます。デジタル3Dモデルは早く作成できることがメリットです。
クリフォード・スティル博物館は3Dモデルで建物内部を調査する初めてのプロジェクトになりました。早くて軽いという理由で主にSketchUp Proを使用しました。Bradを始めメンバー全員が使用することになりました。


空間的な形;断面スケッチ、紙に木炭で


空間的な形;3Dモデルの断面、SketchUp

Bradも操作を覚え、プロジェクトの終わりには、コンクリート壁の並び方や可動式パーティションなどを変更したときの空間の違いを、3Dモデルを動かして確認するだけになりました。
建物内を思い通りに確認することができました。

いつも内側から外側にデザインを考えるのでしょうか?それとも外側には別にアイデアがあるのでしょうか?

内側と外側はお互い影響し合いますが、構造のアイデアと景観のアイデア、そしてユーザーエクスペリエンスのアイデアは同時に発生すると思います。多くのプロジェクトでは、最終的にはどちらのデザインも完璧だと感じられるようになります。
私たちはファサード(外壁)よりも建物内を移動するユーザーエクスペリエンスを重視するようになっています。


空間、接線、コーナーのスタディ;紙モデル、SketchUp



3Dでの調査、描写、結果;SketchUp(上)、Maxwell Render(中央)、写真(Jeremy Bitterman氏)

アライド・ワークスでの製作過程でSketchUp Proの使い方を、もう少し詳しくお聞かせください。

SketchUpはデザイン研究やビジュアライゼーションの目的で使用するツールです。またモデル作成やレンダリング、スケッチに使うこともあります。ベクターイメージをエクスポートして平面と立面図か断面図にします。時々略図に使うこともあります。
実際、略図はかなり使いやすいです。特に3D不等角投影図か断面透視図が必要とされる構想段階やコンペで役に立ちます。
私たちはNational Music Centreプロジェクトのアニメーション用にSketchUpを使ってモデル作成し、マーケティングのために大規模なレンダリングを行いました。





天井構造のダイヤグラム;SketchUp


天井デザインの光の調査;SketchUp、Maxwell Render


National Music Centre、初期デザイン;SketchUp

「現象学」という言葉を使う事務所は建築のことをよく考えているという話を聞いたことがあります。先ほど光やマテリアル、人々が感じる空間についてお話されていましたが、アライド・ワークスのオペレーターとしてSketchUpには特に使いやすいと思ったことが何かありますか?


空間がどのようになるか、私たちのビジョンを現実化できるツールが必要です。
マテリアルと光、空間の配置が重要になります。この3つのうち、最後の空間の配置はSketchUpを使っています。実物モデルを使って何度も繰り返すのは完成に時間がかかりすぎるので、SkethcUPはとても早くて助かっています。

空間の配置を考える他の方法は、空間を作り出すことです。空間を作り出すたくさんの面の中に座っていたら、そしてそこから3階上のカーネル空間を見ることができたら・・そしてアトリウムや壁のマトリックスなどをみることができたら・・それは実物モデルをつくるか、または3Dソフトを使うことでしか経験できません。


内部空間のスタディ;紙に鉛筆と、SketchUpで作成した3Dモデル

私たちがSketchUpを使う理由は、たくさんのイタレーション(繰返し)をとても早く作成できるからです。私たちのデザイン過程は本当に繰返しを何度も行います。
クリフォード・スティル博物館では、複雑な空間の生命体のように、また同時に一つの固体のように感じられるように、私たちは壁や床面、屋根の面の配置を何度も繰返し試します。
この二つの課題を一緒に考えるのは難しいです。私たちは基本的に同じことを繰り返して何千ものモデルを作成します。

本当に何千も作るんですか?

そうです。本格的なモデルではなく、研究のためのモデルです。
私たちは空間を移動するアニメーション編集でシーンを使います。一点透視図法ではないからです。実際に空間を移動する体験ができます。
人々はじっと立ったままではいません。シーンとシーンをクリックして移動すると空間がどのように広がっていくかを検証することができます。小さな物理モデルが手の中で向きを変えるようなものです。でもSketchUpを使うと、本当に中にいるように感じられます。




構造の繰返しと空間の順序のスタディ;SketchUp


天井と光の遮光器のスタディ;SketchUp、Maxwell Render

他にどんなツールをお使いですか?SketchUpは他のツールキットとどのように相互に作用してデザイン作業をサポートしていますか?


多くの手書きの図面やスケッチは、詳細なところを書き出す役目をします。たくさんの写真コラージュは主にPhotoShopで行います。空間を変化させることでたくさんのコンセプトモデルが生まれます。私たちのコンセプトモデルは白いフォームコアで作ったモデルではありません。
私が作成するモデルは金属やコンクリート、ガラスを加工して作成するものです。
私たちは職人にガラスの破片を大きな木切れに打ち込む作業をお願いしました。彼はガラスを割らずに打ち付ける方法を理解していましたが、こんなことは馬鹿げています。
こういったものを私たちはデザインの初期段階のツールとして使っています。


コンセプトモデルスタディ;木材とガラス



地面と景観の彫刻;コンセプトモデル、木材

プログラミングや計画段階でダイヤグラミング(略図)やプランニングをするためにVectorworksや製図ソフト、IllustratorやPhotoshop、SketchUp Proを使います。図式のデザインをするときは、基本的に同じツールセットで、そしてデザイン開発にも使います。

同じように詳細なコンセプトモデルも作ります。私たちはSketchUp ProとMaxwellを使って空間で細かいところがどのように見えるか、光がどのように作用するかをビジュアライズします。私たちはArup Lighting Designと一緒によく仕事をします。過去には、Arupが光の分析で使うために1/12モデルを作成したこともあります。最近は3DモデルをSketchUp Proでモデリングすることが多いです。Arupはそのモデルを虹色にレンダリングして返してきて、どこの光が強くてどこの光が弱いかがわかるようになります。


ギャラリーのイメージ;SketchUp、Maxwell Render


採光のスタディ;実物モデル


採光のスタディ;実物モデル


採光のスタディ;SketchUp、分析ソフト(イメージの著作:ARUP lighting)

SketchUpからVectorworksのワークフローはどうですか?

プロジェクトによりますが、私たちはSketchUp ProからベクターグラフィックをエクスポートしてVectorworksにインポートし、図面の基線として使います。クリフォード・スティル博物館では、図面に100%正確なモデルを作成しました。メンバーは製図をしていたときよりもモデルを使って詳細なデザインを行っています。

それでSketchUpモデルは実際の建物を反映していましたか?

ほとんどできていました。設計監理期間は、通常変更が入るのでメンバーは作業をしませんでした。私たちは機械エンジニアと協力するために100%CDモデルを使用しました。彼らはSketchUpを使っているか他のソフトに変換しているのかはわかりませんが、役に立っているのは事実です。多くのプロジェクトのように、機械の空間は本当に厳密なので調整が大変です。3Dモデルがあると非常に助かります。





1階プラン、ギャラリー階のプラン、断面図;Vectorworks

Pro版を使用して特によかったと思うことはありますか?

一通りPro版を使ってみると、主に他のソフトとの連携など、無料版ではできないことがたくさんあります。DXFやDWGでSketchUp ProとVectorWorksで何度も行ったり来たりします。
また3DSでRhinoとSketchUpとやり取りをすることもあります。またMXSファイルをMaxwell Render Suiteで使うこともあります。

SketchUp Pro8で立体モデリングをするのも好きです。私たちは多くの家具を手がけており、SketchUp Proでモデリングしています。現在作成している家具は、ソリッド・ボディー(固形物)に彫刻をするアイデアをよく使っています。それでソリッド・ボディをモデリングして彫刻の形もモデリングします。そしてソリッド・ボディから彫刻モデリングの形を差し引きます。
SketchUp Pro8のソリッドツールが使える前は、両方の形を作って交差させてエッジを出し、かつ関係の無い面を削除しないといけませんでしたが、今はその必要はありません。ソリッドツールは本当に素晴らしいツールです。



クリフォード・スティル博物館の家具のスタディ;SketchUp、Maxwell Render

もしSketchUpが使えなくなったら、デザイン業務にどのような影響が出ますか?

誰かが同じようなソフトで早く動くものを探してくると思いますが、これ以上早く動くソフトは見たことがありません。デザインのイタレーションやビジュアライゼーションのモデル作成が遅くなるので、全てのスケジュールが遅れるでしょう。大変だと思います。SketchUp Proが使えなくなるなんて考えられないです。

投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
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2012年3月14日水曜日

アドバンスカメラツールマニュアルプレゼントキャンペーン、期間延長決定!

アドバンスカメラツールマニュアルプレゼントキャンペーン、ご好評につきキャンペーン期間を2012年4月27日18:00まで延長いたします!⇒終了しました。

2011年12月のアップグレードでSketchUp Proに完全実装されたアドバンスカメラツール。
このアドバンスカメラツールの日本語マニュアルを、SketchUp Proをご購入された方にもれなくプレゼントいたします。
※直販のみのキャンペーンになります。

アドバンスカメラツール(ACT)はPro版のみに実装されている機能です。
アドバンスカメラツールについての過去のブログ記事をご覧ください。
アドバンスカメラツールの紹介ビデオをご覧ください。

2012年3月5日月曜日

【翻訳】Proケーススタディ: Turner Constructionと安全講習 パート3

Turner Construction社の最終回である第3回では、Integrated Building Solutions部門の責任者のJim Barrett氏から、SketchUp Proを革新的なトレーニングツールとして使用するお話を聞きました。

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Turner社ではVirtual Design and Construction (VDC)のエンジニア、管理職、安全管理マネージャーに3Dギャラリーを基本ツールとして導入するなど、SketchUp Proを使いやすい環境が整っています。

安全講習モデル:掘削器材

Turner社のトレーニングコースはSketchUp Proの講習から始まります。SketchUpを使ってVDCのコンセプトを学びます。Turner社ではSketchUp ProをVDCの基本から高度な作業までを担う、主要なツールとして使用しています。


Turner社のSketchUpによる安全管理マネージャ講習

Turner社ではSketchUp Proを全てのコンピュータにインストールして、社内の標準プログラムとして使用しています。基本モデリングと全ての建築関係の分析をSketchUp Proで行います。


安全講習モデル:エッジ保護と防火被覆

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SketchUp Proの使い方をお話いただいた、Jim氏とTurner社の方々に感謝します。またお話できるのを楽しみにしています。

投稿:Gopal Shah、SketchUpマーケティング
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2012年3月2日金曜日

SU Podium Browser【有料コンテンツ】販売開始のお知らせ

2012年3月1日より、SU Podium Browser【有料コンテンツ】の販売を開始いたいました。

SU Podium Browserは、3D照明装置や2D植物、テクスチャをウェブサーバーからSketchUpモデルに直接ダウンロードするGoogle SketchUp対応プラグインです。
レンダリング準備が既に整っていますので、シーンの設定をすばやく効果的に行えます。

SU Podium Browserには無料コンテンツと有料コンテンツがあります。
有料コンテンツを使用するには、ライセンスキーの購入が必要になります。


PodiumツールバーからPodium Browserを起動


無料コンテンツと有料コンテンツがある

ただいまキャンペーン中につき、価格:5,000円(税込5,250円)が、
40%OFFの3,000円(税込:3,150円・送料別)でお買い求めいただけます。
この機会に是非ご検討ください。
※キャンペーンは予告なく終了する場合があります

SU Podium Browserは、有料コンテンツを仕様できるライセンスキーの記載された用紙と
納品書を、メール便にてお送りいたします。

⇒SU Podium Browserについてはこちら