8年前、自閉症スペクトラム※の子供を持つ親たちから、SketchUpで子供の人生が変わったという電話がSketchUpチームにありました。
自閉症スペクトラムの人たちは通常と違う強い視覚と、空間的な思考を備えており、SketchUpを使うことそのことがよくわかります。
この親たちの情報とボールダー自閉症協会の協力で、SketchUpを使った自閉症コミュニティ自閉症スペクトラムプロジェクトを立ち上げました。
※訳者注:自閉症スペクトラムとは自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などの各疾患を広汎性発達障害の連続体の1要素として捉えたもの(ウィキペディアより)
自閉症の中でも特に言葉を話せない子供たちは、SketchUpで作成したイメージを通して自分の考えを伝えています。教育や仕事など生活上必要なスキルをSketchUpを使って学んでいる子供たちもいます。SketchUpが無ければおそらくこのようなことはできなかったことと思います。
健常者と一緒にSketchUpを使って丸や四角をモデリングできることで、彼らは自尊心も育んでいます。
SketchUp認定インストラクターのSteve Gross氏がiSTARキャンプで二人の子供にSketchUpの使い方を教えている
ユタ大学准教授のCheryl Wright氏はSketchUpと自閉症の関係の研究をしており、自閉症の子供たち向けのiSTARと呼ばれるキャンプを研究チームと何度も開催しています。
iSTARのビデオをご覧ください。
Cheryl氏と研究チームはキャンプでの研究結果を2011年12月に論文で発表しました。
将来雇用に繋がるスキルを身につけるためにキャンプは開催されていますが、思わぬ発見もあります。
障害ではなく才能にフォーカスを当てることで、子供たちは対人関係が強化され自信が持てるようになりました。
「キャンプ参加者の才能は目に見えないものです。私たちはプログラムを通して子供たちの才能を開花させる基盤を形成しています。」とCheryl氏は話しています。
今ご紹介したお話は研究結果のほんの一部に過ぎません。もっと知りたい方は研究チームの記事をお読みください。
最後に、自閉症スペクトラムの子供たちが活躍できるにはどうしたらよいかを、私たちを始め世界中の人に教えていただいたユタ大学の方々に感謝します。
投稿:Tom Wyman、自閉症スペクトラムプロジェクト
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