2011年6月3日金曜日

【翻訳】300ドルの家への挑戦

最近、SketchUpチームはChristian Sarkar氏から興味深い電話をもらいました。
彼は貧困階層が300ドルで購入できる手頃な家を作ろうとしており、デザインできる人を探しているとのことでした。最初私たちは懐疑的でしたが、Christian氏の情熱と思慮深さ、考え方に魅了され、SketchUPユーザーこそこの問題を解決できるのではないかと思いました。その取組みをご紹介します。

課題:
300ドル以下で建てられて家族が安全に過ごせて夜も眠れる、様々な危険から守られて威厳のあるシンプルな家をデザインする。


このプロジェクトはデザイナーから建築家、学生から教授まで広まり、貧困層の住宅問題の解決を目指して様々なデザインが提出されました。
300ドル住宅プロジェクトは雑誌「Harvard Business Review」のブログでダートマスのVijay (V.G.) Govindarajan教授と共著者のマーケティング専門家であるChristian Sarkarによる新しいビジネスへの挑戦として始められました。

デザイナーが自由に投稿したデザインについてレビューやディスカッションが行われます。「デザイナーや建築家にはこのプロジェクトを慈善事業のケーススタディではなく、ビジネスチャンスと捉えてほしい。このデザインコンテストで、未開拓の世界的なマーケットに革新的な人々が参入することになるだろう。」とGovindarajan教授は語っています。

このコンテストではオンラインコミュニティと、レゲエのスーパーグループSteel PulseのメンバーであるDavid Hinds氏をはじめ、Yves Behar氏やRahul Mehrotra氏、Bob Freling氏、Stuart Hart氏などのベテラン審査団により受賞者が決定されます。

受賞者は賞金の他に奨学金を手にすることができ、300ドルの家を実際に試作するのと工場で生産できるように運用する2週間のワークショップに参加できます。

最近、経済雑誌「The Economist」が300ドルハウスの特集を組みました。記事を引用します。

いくつかの新興国の政府は ますます増加するスラム街の問題を解決するには、貸し主の一存だけで立ち退きを要求されることのないよう借り主の権利を保護しなければならないこと(借地借家権の安定)に気がつき始めています。そして欧米の経済停滞に直面している大企業は、貧困層ビジネスに大いに興味を持っています。IdealabのBill Gross氏は貧困層向け住宅の経済効果は少なくとも4,240億ドルになるだろうと予測しています。地球をスラムの惑星にしないためにも、貧困層向けの住宅はより価値のあるものとなるでしょう。

コンテストに応募された作品はこちらでご覧になれます

投稿:Gopal Shah、SketchUpマーケティング

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