2011年5月17日火曜日

【翻訳】SketchUp Pro ケーススタディ: Peter Wells Design

Peter Wells氏はグレンデールの、ウィスコンシンを拠点とするリモデリング(改装)デザイナーで、ミルウォーキーと州の南東部で活躍しています。建築者として仕事をし、家主と直接やり取りをするWell氏はキッチン、バスルームや地下、改築の部門で住宅設計ソリューションの受賞歴があります。彼はNARI(全米リモデリング産業協会)の地方支部に所属しており、彼の新しい会社は4年目になります。

彼に話を聞きました。
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リモデリング(改装)ビジネスでは、全てのプロジェクトにそれぞれ新しいデザインへの挑戦があります。
また、リモデリングは締切りまでにあまり時間が無いことがよくあります。
プロジェクトの一つで、the Milwaukee Neighborhood Improvement Development Corporation (NIDC) がミルウォーキー北部で抵当流れになった家を丸ごと改築するというRFP(提案依頼書)を地域の請負業者に提出しました。

締め切りが非常にタイトで、RFPを受けてから提案書の提出まで2週間半しかなく、また請負業者のオープンハウスで行われるディレクターとのミーティング後に、このプロジェクトが実行可能か決定するのに数日かかるので、私の締め切りは更に短くなります。

SketchUp Proを使うことで、短い締め切りの中でも私たちのアイデアの詳細まで簡単に伝えられるようになり、RFPのリクエストに応えることができました。

いったんプロジェクトが始まると、敷地が火曜日に計測されます。下書きの竣工モデルが作成され、施工者とプランの見直しがされるのが金曜日(3日後)になります。
翌週火曜日に見直しされたモデリングが完成し、その翌日には下図のようなLayOutドキュメントが出来上がります。ここまでで締切り2日前です!


LayOutドキュメントで見るSketchUpの竣工モデリング

見直し過程の初期段階では、私たちはクライアントに直接話ができません。そこで私たちは、可能な限り多くの情報をドキュメントに書いておきたいのです。
LayOutの図に注釈を付けられる機能で、ページごとに説明を入れていきます。


RFPのリクエストに合わせて注釈を記載している階ごとの間取り図

階ごとの間取り図には、テキストボックスにRFPのリクエストについての記述がされています。また計画を拡張する提案や建物をシンプルにする場合も同様に、テキストボックスに記述します。

住宅そのものは構造的にはよい形をしているのですが内装が酷い状態で、1階の北側部分と2階全体は全て壊して作り直す必要があるとRPFにも記載されていました。

3Dギャラリーが使うのが一番効果的で、私は住宅モデルに3Dギャラリーの家具や電化製品を設置して、ヒューマンスケールとこの家で生活するイメージを提示します。
RFPのリクエストへの記述を入れつつ、外装の立面図と間取り図は同じモデルから作成されています。普段はSketchUp Proで作成する詳細なモデリングがスケジュールが厳しくてできない時は、間取りはLayOutで作成する影を使って表現します。


立面図と間取り図(東と西)


立面図と間取り図(北と南)

最後に、委員会が私たちの提案を理解しやすいようにいくつかの透視図を加えておきます。最初のページには1階と2階の屋根を取って隅々まで見えるように俯瞰図で表現します。そして最後のページには、1階の部屋から見える、目線の高さの透視図を載せています。


透視図があると私たちの提案を理解してもらいやすくなります。

SketchUpはパワフルにモデリングができるので、私は全てのプラン、立面図、間取り図と透視図をシーンを使って設定できます。
モデルがLayOutと動的にリンクしているので、最終調整と編集をSketchUpで行うと自動的にLayOutドキュメントに反映され、全体の図を書き直す手間がなくなります。

このケースのように、SketchUp ProとLayOutの特徴を利用して非常にタイトなスケジュールの中でも説得力のあるプレゼンテーションが行えるので、委員会や施工者の評判がよいのです。

クライアントは3Dで見てもらえると、すぐにコンセプトを理解してくれます。そしてよりよいフィードバックを得られるので、すぐに最終デザインを導き出すことができます。クライアントからいただく賞賛の言葉の中で私が好きなものは、プロジェクトの最後にクライアントが口にする、「モデルと全く同じです!」という言葉です。

投稿:Chris Dizon、SketchUpセールス

原文はこちら



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