(ブログもロゴを変更しました。)
Trimbleに移管したことでロゴマークを変更することになりました。ロゴマーク変更は買収のメリットの一つです。
描くことを得意とするSketchUpのロゴが、文字のみで構成されていることにずっと不満を感じていました。
この種類のロゴはロゴタイプまたはワードマークとして知られているもので、シンボルマークが無く、文字自体がロゴになっているものです。ソフトウェア1本にロゴタイプを使用すると、ほとんどの場合デスクトップや下のバーに表示されるアプリケーションアイコンで問題が起きます。
SketchUpのアイコンは、ここ何年もこのようになっています。
SketchUpのアプリケーションアイコンはどんどん悪くなっていたように私は思います。
右にあるGoogle時代の最後のアイコンは、GoogleのMore > Even moreページに表示されていました。どのアイコンも実際のプロダクトロゴとしては使われていません。
Google時代には上からの命令でロゴが何種類も用意されましたが、これらのロゴにはワクワクするようなものも、アイコンの問題が解決するものもありませんでした。
(左から)SketchUpメインのロゴ、Googleメインのロゴ、2つの言葉が同じように並んでいるロゴ
6月に新しいロゴについて取り組み始め、プロダクトアイコンとしての役割も果たすシンボル(マーク)のデザインをすることにしました。
マーク(アイコン)の形は多くのことが伝えられると考えています。
格式やシンプルさにとらわれず、退屈だったり頭を抱えるような複雑なデザインにしないように、 私たちは三次元性とダイナミズム、奥行きを感じられるものに焦点を当てることにしました。
アイコンの最終スケッチを見て、私たちの方針は間違っていないと感じました。
立方体からデザインされたもので、SketchUpのようなアプリケーションにふさわしい3Dのシンボルです。
しかも全くの立方体というわけではありません。階段のようにも見えるデザインは、建築や他の建造分野にルーツがあるこのソフトにふさわしい表現だと思います。
一方でアプリケーションアイコンはとてもカラフルで、影やグラデーションがあるものなど手が込んだものが多いです。
またコーポレートマークとして柔軟性も必要です。
縮小拡大しても画像がぼやけないように、また単色印刷でも使えるようにする必要があります。
背景がどんな色でもロゴマークとしてわかるように、そして白く反転しても使えなければなりません。 ベストなロゴはどこで使ってもハッキリ見えるものです。
そこでマークは単色にすることに決まりました。
色は、SketchUpの色味が数年の間に変化した中でも常に使われていた赤色にすることにし、様々な赤色を検討した結果、Pantone 1795に決定しました。
この色は一般的によく知られている色で、離れたところからでも見える一時停止の標識の色でもあり、私はこの色を見ると楽しくなります。
「SketchUp」の書体はフレンドリーでプロフェッショナル、クリーンなイメージのWhitneyにしました。 私たちにぴったりだと思っています。
アセンダー(k、t、h)とディセンダー(p)はマークに合わせて角度を入れています。アイコンと文字を並べると、自分たちには世界一かっこいいTシャツを作れる素質があるんじゃないかと思います。
SketchUp Proファミリーの他のアプリケーションは、SketchUpのアイコンから作りました。
LayOutは階段を上から正投影法で表現したものです。
Style Builderはマークの輪郭をとって、端を交差したものです。この3つのアイコンは一緒にも別々にも使える、SketchUpと同じ赤を使用しています。
デザインの変更をなぜSketchUp 9まで待たなかったのか不思議に思う人もいるでしょう。答えは簡単です。
Google SketchUpのロゴの使用期限が迫り、その後の対応を3つの選択肢の中から決めなければなりませんでした。
1.Googleの文字を取ってそのまま使うこと
2.暫定措置を考えること
3.大変でも全ての問題を解決する新しいロゴを考えること
1は不満があり、2は解決することよりも問題が多く生じるので、3で新しいスタートを切ることになりました。
そんなわけでメンテナンスリリースとなりました。
これからもバグを修正してSketchUpが快適に使えるようにしていきます。
SketchUp 8 M4ダウンロードはこちらから
※英語版のみです
SketchUp 8 M4 Release Notes
SketchUp
以下の問題が解決しています。- SketchUpはTrimbleの製品としてブランドをリニューアルしました。Googleの文字が除かれ新しいアイコンが使われています。インストールパスなどまだGoogleに関連づいているものもあります。
- Mac版:Retinaディスプレイのサポートが向上しました。
- テキストが選択しやすくなりました。M4以前は編集するときに左上部をクリックしないと文字が選択できず、テキストの大きさも変わってしまうので編集が大変でした。
- テキストと寸法が正しく表示されるようになりました。
- SketchUpはRetinaディスプレイで最大解像度の利点を生かせるようになりました
- Mac版:Webダイアログのテキストボックスの背景が黒で表示されなくなりました。AppleがSafari 5.16をリリースした後でWebダイアログのテキストボックス(位置情報や写真テクスチャ、新しい建物、ダイナミックコンポーネントや3Dギャラリーのダイアログなど)が黒い背景で表示されてしまい、入力文字が見えませんでした。
- Mac版:Mountain LionのGatekeeperに適合し、インストーラーの開発元が認識されるようになりました。
- Windows版:administrator権限で一度もLayOutを立ち上げていないマシンでSketchUpからLayOutに送信するとエラーが起きていましたが、この問題が解決しました。
LayOut
以下の問題が解決しています。- SketchUp同様にブランドをリニューアルしました。
- Mac版:Retinaディスプレイのサポートが向上しました。
- マウスが正しく認識されるようになりました。
- 縮小拡大されたサブビューのSketchUpモデルが正しくレンダリングされるようになりました。
- SketchUpモデルのテキストが正しい大きさで表示されるようになりました。(M4以前はとても小さく表示されていました。)
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