2011年9月13日火曜日

【翻訳】グループやコンポーネントにマテリアルを付加する

SketchUpの面を異なるマテリアルでペイントできることは皆さんご存知だと思いますが、グループやコンポーネントにもマテリアルを付加できることはあまり知られていません。次のイラストは、ジオメトリに付加されているマテリアルを表示するエンティティ情報のダイアログボックスです。


エンティティ情報のダイアログボックス(ウィンドウメニュー>エンティティ情報)は選択されたエンティティに付加されたマテリアルのサムネイルを表示します。面を選択すると、表面と裏面のサムネイルが表示されます(上図)。グループとコンポーネントにもマテリアルサムネイルが表示されます(下図)。

グループやコンポーネントを赤でペイントすると、中のデフォルトマテリアルで塗られた面だけが赤に変わります。すでに他のマテリアルでペイントされた面は変わらずそのままです。


上のグループ(上図)は異なるマテリアルでペイントされています(下図)。トップの面だけにデフォルトのマテリアルが付加されています。


グループ全体にマテリアルを付加してもデフォルトマテリアルでペイントされた面しか色が変わりません。

このトリックは、グループやコンポーネントが互いに入れ子になっていることから起こります。
もしあなたがトップレベルのグループやコンポーネントにマテリアルを付加すると、デフォルトカラーの全ての面が入れ子になり、デフォルトカラーのグループやコンポーネントがマテリアルを自動的に引き継ぎます。下の図はこの現象を視覚的に上手く説明しています。



サブグループやコンポーネントインスタンスを含むグループやコンポーネントにマテリアルを付加すると、自分の予想と違う結果になることがあります。あなたがペイントした色は、デフォルトカラーのグループやコンポーネントに含まれるデフォルトカラーの面に流れ落ちるということを覚えておいてください。行うは易く、言うは難し(笑)。やってみればわかります。

※SketchUpは作成した面にデフォルトのマテリアルを自動的に付加します。デフォルトマテリアルはいつでも変更可能です。マテリアルブラウザから変更できます(WindowsとMacでは表示方法が違います)。

マテリアルブラウザのWindowsバージョンとMacバージョン。Windows版ではデフォルトマテリアルは固定ののサムネイルとして、Mac版ではデフォルトマテリアルは「モデルのカラー」リストの最初のマテリアルとして設定されています。

ご覧のように、すぐに色を変える必要のある複雑な形状を作成する時にこのテクニックは有効です。次の図のジョージ・ネルソン マシュマロソファの場合、クッションがメインのソファーコンポーネントに含まれる独立したコンポーネントインスタンスになっています。このクッションにはデフォルトマテリアルが付加されています。


FormFontsからジョージ・ネルソン マシュマロソファのコンポーネントをダウンロードしました。

個々のクッションは同じコンポーネントのインスタンスです。それぞれのインスタンスにはデフォルトマテリアルが付加されています。


それぞれのクッションの表面を構成する面にはデフォルトマテリアルが付加されています。

フレームを構成する金属やゴムも同じようにグループやコンポーネント化されていますが、面は全て特定のマテリアルが付加されています。


クッション以外のパーツは全てデフォルト以外のマテリアルを付加しています。

ペイントバケツで、例えばオレンジをマシュマロソファのメインコンポーネントにペイントすると、クッションだけがオレンジ色になります。デフォルトマテリアル以外のマテリアルを付加した場所は変更せずそのままです。


ソファーコンポーネントをオレンジでペイントすると、デフォルトマテリアルでペイントされた面がその色に変わります。デフォルトマテリアル以外の面はそのままです。

投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト

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